CSPOR-BCニュース

2015年1月発行 創刊号

新春の候、先生方にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご高配を賜り篤く御礼申し上げます。
進行中の臨床試験の状況やおしらせについて、定期的にご連絡をさせていただきます。
今後とも何とぞ宜しくお願いいたします。

春は今どのあたり?

国立がん研究センター東病院 向井博文

今年からCSPOR BC Newsを新しい形に変えて皆様にお届けするにあたり一言御挨拶申し上げます。
我が国の乳癌領域では昔から臨床試験が盛んに行われてきました。臨床試験に対する諸先生方の理解や関心も多領域と較べ概して高いと思います。しかし残念なことに、世界に対して我が国から発信できた臨床研究のうち標準治療となっているものは必ずしも多くはなく、事実現在、乳癌学会の乳癌診療ガイドラインに採用されている日本からのエビデンスは依然少ないのが実情です。そんな中で、臨床試験を取り巻く環境が昨今劇的に変わったのは御承知の通りです。何か事があると、極端から極端に大きく振り子運動を起こすのは日本社会の特徴ですが、ご多分に漏れず今回もいささか過剰すぎるのではないか、と思えるような仕組みの変更がそこかしこで見られています。これもまた日本だなあ、と当初私はいささか余裕を持って眺めていましたが、最近ある研究に対して当院IRBからの異常ともいえるような煩瑣な修正要求コメントを受け取るにいたって、流石にこれは大変な変化が現実に起きていると改めて感じました。
臨床試験がヒトを対象とする研究である以上、そのプロセスにおいて透明性と客観性をより高いレベルで確保するべきであるとの社会からの要請は当然であり、我々研究者は今一度これをしっかりと認識して研究に取り組む必要があると思います。大きな方向性としては全く正しいことなので、ようは、透明性と客観性を確保する手法における“厳密さの程度”に今はいささか改善の余地ありといったところでしょうか。

このような背景から、我々CSPORはこれまでの公益財団法人で行う体制に加えて、2013年から新たに一般社団法人で行う体制を構築しました。実施する試験の性質により支援事務局を社団か財団かのいずれかで担い、より柔軟で効率的に試験を運営できるとともに、社会からの要請にも十分応えられる形になったと思います。
これまで十余年にわたって培ってきた経験とノウハウを生かして、両法人で緊密な協力体制をとって今後もクオリティーの高い研究を継続してゆく所存です。皆様におかれましてはこれまで同様のご厚情を頂戴できますと幸甚です。その一環としてCSPOR BC Newsも形を一新して皆様にお送りすることになりました。これからもぜひご愛読下さい。

新しい年が明け、暦の上からももうすぐ立春となりますが、我々がこれから取り組む数々の臨床試験について、春はさて今どのあたりでしょうか?皆様とともにはやく暖かい春を迎えたいと思っています。

事務局メンバー ごあいさつ

●事務局長 相原智彦

財団に引き続いて、社団でも事務局長を務めることになりました。
臨床試験の速やかな遂行を助けることが事務局の重要な仕事です。
皆様にもご面倒をお掛けすることが出て参りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

●事務局部長 石河吉輝

先生方の実施する医師主導臨床研究に少しでもお手伝いできればと思っておりますので、至らぬ点も 多々あるとは思いますがよろしくご指導の程お願い申し上げます。

●事務局メンバー 島﨑まさみ

先生方の臨床研究が期待されるなかで最大限のサポートをしてまいりたいと思います。ご不明な点等ございましたら、いつでも声をかけてください。今後とも何とぞ宜しくお願い申し上げます。

ホームページのご案内: http://cspor-bc.or.jp/index.html

このNEWSはご希望の先生方にお送りしております。
ご不明点やご要望等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
一般社団法人CSPOR-BC試験事務局
〒101-0021東京都千代田区外神田2-19-3お茶の水木村ビル4F
電話&FAX:03-5294-7288  E-mail : office-bc@cspor-bc.or.jp

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