代表のあいさつ

CSPOR-BC代表 向井 博文

我々CSPOR-BCは、我が国から世界に誇れるデータを発信できる乳癌の臨床試験グループとして2000年から活動して参りました。これまで多くの多施設大規模比較試験を実施し、その成果を世に問うことができました。これはひとえに関係諸氏の大変なご尽力と御協力の賜物と認識しており、ここに深く感謝申し上げる次第です。

臨床試験を取り巻く環境が昨今劇的に変わりました。これは、臨床試験がヒトを対象とする研究である以上、そのプロセスにおいて透明性と客観性をより高いレベルで確保するべきであるとの社会からの要請であると理解しています。このような背景から、我々のグループはこれまでの公益財団法人で行う体制に加えて、この度新たに一般社団法人で行う体制を構築いたしました。実施する試験の性質により支援事務局を社団か財団かのいずれかで担い、より柔軟で効率的に試験を運営できるとともに、社会からの要請にも十分応えられる形となりました。

これまで十余年にわたって培ってきた経験とノウハウは当一般社団法人においてもそのまま継承し、また引き続き公益財団法人での試験も継続しながら両法人で緊密な協力体制をとって今後もクオリティーの高い研究を継続してゆく所存です。

皆様におかれましてはこれまで同様のご厚情を頂戴できますと幸甚です。

一般社団法人CSPOR-BC 代表  向井 博文(国立がん研究センター東病院)